九品仏川緑道は、目黒区と世田谷区にまたがる約1.6kmにわたる緑道です。1974(昭和49)年に暗渠化して造られた九品仏川は、「九品仏」と呼ばれる9体の阿弥陀如来像を安置していることで有名な浄真寺(世田谷区)の裏を流れ、自由が丘を通り、緑が丘駅(東急大井町線)付近で呑川に合流します。

九品仏川緑道の西端にあるのが九品仏浄真寺で、九品仏駅から徒歩5分にあり、自由が丘駅からも徒歩10分という都心にありながら、まるで京都に来ているかのような本格的な枯山水が見られる浄土宗の寺です。「九品仏」とは寺に安置されている9体の阿弥陀如来像のことを指しますが、一般的に同寺の通称にもなっています。延宝6年(1678)に創建された古刹で、木造阿弥陀如来坐像や絹本著色珂碩上人像、梵鐘などの有形文化財を保存している。枯山水の反対に池泉庭園が広がる境内は紅葉の名所としても有名で、毎年シーズンになると多くの観光客で賑わいます。
九品仏浄真寺の伽藍配置は、創建当時から現在までほとんど変化がない貴重な存在で、境内には樹齢700年ともいわれる大イチョウや大カヤ、ケヤキなどの巨木が茂り、敷地南の道沿いに続くクロマツの並木が続いています。参道入口の桜、春の新緑、秋の紅葉など、豊かな自然も魅力のひとつ。
3年に一度、菩薩のお面をかぶり、阿弥陀の来迎を目に見える形であらわす華やかな仏教行事『二十五菩薩来迎会』(別名「お面かぶり」)も執り行なわれています

九品仏駅は自由が丘駅ともご縁があります。は1929年(昭和4年)になると目黒蒲田電鉄二子玉川線(現在の東急大井町線。東京横浜電鉄を傘下に入れた)開通により九品仏浄真寺の門前に駅が開設されることになり、この新駅が九品仏駅を名乗ることになりました。 旧九品仏駅は、地名より衾(ふすま)駅に改称することになったのですが、地元の要望を受けて「自由ヶ丘駅」と改称したそうです。
九品仏浄真寺からのんびり自由が丘方面に向かって歩くこと約10分。街の様相は、落ち着いた住宅街から、だんだんと活気のある姿へと変わっていきます。東急東横線の高架下をくぐれば、緑道は自由が丘に入っていきます。 ブティックやカフェ、高架下には素敵な壁画も楽しめます! 緑道のベンチには、たくさんの人座り、おしゃべりをしたり、本を読んだり。この付近での緑道は、休憩・歓談ができる場としての役割を果たしているようです。

お茶のあるくらし自由が丘は、残念ながら九品仏川緑道沿いではありませんが、少し時間に余裕があって散歩で乾いた喉を潤したくなりましたら無料で無農薬茶の試飲が出来ますので是非足を延ばしてみてください!