南部鉄器の歴史は17世紀ごろまで遡り、当時の南部藩主が釜を作る職人を京都から招き茶の湯の釜を作らせたのがはじまりだそうです。その後多くの職人を日本中から集め、その技術を保護し発展させていき岩手県を代表とする鉄器となり、日本初の伝統工芸品に認定されています。

昭和期には日本の伝統工芸の多くが近代化の中で生産量が減少、南部鉄器も最盛期の1/3ほどに落ち込んだようです。
最近では日本より外国での人気が高まっているようですが、
人気の秘密は・・・
〇知らないうちに鉄分補給
鉄瓶でお湯を沸かすことで瓶の微量な鉄分がお湯に溶けだします。貧血気味の女性には鉄分補給ができるのはうれしいですね。しかも、南部鉄から溶出される鉄分「二価鉄(ヘム鉄)」は体内に吸収されやすいのが特徴です。
〇知らないうちにカルキ抜き
鉄瓶で湯を沸かすと水の中のカルキ(石灰分)などを鉄瓶の肌が吸収します。カルキが抜けたお水はまろやかで甘みが増しますよね。
〇緑茶で鉄分が減ることはない
貧血用のお薬を飲むときにお茶で飲むと吸収されにくい、という話があります。そのことからせっかく鉄瓶で鉄分たっぷりのお湯ができても紅茶やお茶にしたら鉄分が減る(お茶のタンニンと結びつくので体内に取り込めない)と思っている方もいらっしゃるようですが、間違いであることがすでに判明されているようです。

堅苦しい講釈はこれくらいにして、お気軽に南部鉄瓶でのご試飲をお試しください。